僕は子どもの頃から映画狂だった。 ニューシネマパラダイスの映画好きなトト少年が、まさに子どもの頃の僕だった。 大人になって自宅に7.1chのホームシアターを備え、そこらの映画館には負けないくらいの迫力で好きなときに映画を観る環境を整えている。...
僕は小学生の頃からハリウッド映画が大好きで、いつの間にか誰よりも洋画に詳しい少年になっていた。 東京の渋谷に住んでいたから、小学生のときにはよく友だちと自転車で渋谷や新宿へ映画を観に行った。 どうしても観たい映画がその日に終わってしまうから、学校をサボって一人で渋谷の映画館へ行ったこともあった。...
ヘッドライトの中の恩知らずな僕
その頃僕は、 アメリカの養母FRANの家を出て、独りで暮らすことへのあこがれを募らせていた。 いつまでもFRANの庇護の下で暮らすことが窮屈になっていた。 恩知らず以外のなにものでもない僕。 でも、安定や安心よりも、アメリカの危険な香りと刺激にもっと接したいと欲していた。 単細胞な頭と心で、自由を求めていた。 僕はいつもFRANに守られていた。...
人生にはいくつかの転機がある、と僕は思う。 ある出来事。 一冊の本。 一遍の詩。 一本の映画。 そしてもちろん 人との出逢い。 僕は12月12日生まれのある人と出逢って、いくつ目かの人生の転機を迎えた。 アメリカでの母親となってくれた人。 JOYという名前は、そのアメリカの母、FRANにつけてもらった名前。...
僕は18歳の時アメリカへ渡った。 最初は一ヶ月の予定だった。 復路のエアチケットは一ヶ月後のものだった。 気づけば6年間アメリカで暮らしていた。 もちろん、自分がアメリカにいることに、6年もの間、無自覚だったわけではない。 何度か帰国しようかと考えたり、そのタイミングも実際にあった。...