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自動車のCM収録

昨日ある大手自動車メーカーのラジオCMの収録で大阪に行っていた。

久しぶりの大阪。堂島にある録音スタジオで3パターンほどのシーンを収録。

俳優時代に一体どれだけのCMオーディションに落ちたことだろう。

唯一決まったのがタバコのCMで、黒木瞳さんとの共演だった。

ところが、喜んだのも束の間、出演をキャンセルされてしまった。

その数ヶ月前に、ぼくはTBSから「タバコをやめる」カセットテープを発売していたのが、NG理由に当てはまってしまったのだった。

そんなこんなで、CMとは縁がないのだなと思っていた。俳優を辞めて…というか、正確には所属していた劇団青年座を退団して、カウンセリングを主な活動にするようになって、クライアントのひとり、たかの友梨さんからCMの相談を受けたこともあった。

制作会社が提案してきたアイディアがいまひとつ気に入らないと言う。もっと潜在意識に響くCMを作りたいのだけど、企画書を見てぼくの意見を聞きたいと言うのだ。

好奇心で承知したら、いまぼくのスタジオの近くのカフェに製作チームといるとのこと。

なるほど、もう最初からぼくを巻き込むことを前提に近くまでいらしていたのだなと唸ったのを覚えている。さすが、友梨さん! 自分の納得いくものを生み出すためなら、いくらでも強引になれる。大成功者の証である。

呼び出されたカフェに行くと十数名が着座してぼくを待ち構えている感じだった。

さっそく企画書を見た。絵コンテの横に書き込まれたナレーションを読みながら、「このセリフはいただけない。こういうふうに変えたほうが潜在意識には届きやすい」という具合に直しの提案をし始めると、すかさず友梨さんから赤ペンを差し出される。つまり、ジョイ直せ、という意味だ。

ぼくも映画を撮ったりしているものだから、だんだん面白くなってきて、いろいろ赤を入れ出した。

「友梨さん、この絵コンテからは、外れてしまうのだけど、〇〇的なストーリーでCM作ったら響くと思う」なんて図々しく自分のアイディアを思わず口走る。

「いいねー、ジョイ、それで行きましょう! そうだ、ジョイが総監督でCM作ってよ」

その一言で全ては決まってしまった。制作会社の人たちがいる前での大変更だから、提案していたぼくはハッと我に返って、気まずいことこの上ない。

でも、結局はぼくが絵コンテを書いてナレーション原稿をすべて書き、ぼく自身がそのナレーションも務めた。絵コンテに沿った撮影は、元々の制作会社にやってもらったけど、その映像に合う音楽がなかなか決まらず、最後はぼくが曲も作って提供した。

 そのCMは、なかなか好評だったようで、かなり商品も売れたようだ。そこまではぼくの知るところではないのだけど。


昨日のCM収録は、そういう意味では、純粋にステージヒプノティスト・ジョイ石井に興味を持ってくれた制作チームが是非にと依頼してくれての出演だったから、そういう意味ではとても面白かった。メーカー名など解禁となったら、また詳しく書くかもしれないけど、ぼくの声にリスナーの心に響く力が特別にあるのでは・・・と思ってキャスティングしてくれるのは、ぼくとしても自分の可能性を追求できるとても特別なチャンスだと思う。

また、やりたいね。



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