イメージングへの挑戦

 

「僕は自己啓発本を読んだこともないし、セミナーというものに出たことがない」自宅に数冊ある自己啓発本は、担当となった編集者が自分の携わった本を名刺がわりに置いていったもの。それもページを開いて読んだことはないとジョイは言う。それくらい徹底してジョイが提唱するメソッドは、成功したクライアントと共にカウンセリングを通じて発見したものと、ジョイ自身の数奇な人生経験から身につけた、まさに活きのいいノウハウだけで構成されている。ジョイが講演やセッションを行うようになったのは、ジョイのエンターテイメントライブで知り合った人が「ぜひ私や仲間たちにジョイさんのノウハウを教えてもらいたい」と請われ、一回だけのセミナーでは真意を伝えられないというジョイの考えに「10回くらいのスクール形式で講義してはどうか」という提案をされて、ジョイスクールというものが生まれた。現在も開催され続けているジョイ石井アカデミーの前身にあたるもの。その第一期は、提案してくれたその人の地元大阪で誕生した。当初はイメージングという名称もまだなく、ジョイの方法「ジョイズウェイ」と呼ばれていた。ジョイはまず、マーチンとの時間で身につけたジョイ流の自己暗示による能力アップを教えた。スクールの期をおうごとにその講義内容は変化していく。受講者のリアクションを受けて変換していくジョイ一流のアドリブ講義にも磨きがかかっていく。大きな転機は、マガジンハウスから「聴くだけでやせるCDブック」を出版することになったとき。その前にも「ジョイズウェイ」という自主出版本を書いてはいたが、ダイエットがテーマではあるが、具体的なジョイのノウハウをメジャー出版社から世に出すチャンスを得たのだ。そこでノウハウを再構築し直した。それぞれにしっかりとした名称も与えた。イメージングメソッドという名前の誕生である。それまではジョイの頭の中で構築されていればよかったメソッドを、わかりやすく公にしていくことで、イメージングは飛躍的に進歩し、より実践的メソッドとして生まれ変わった。その本はたちまち話題の書となって増刷を重ねた。各方面でのランキングも上位となり華々しく取り上げられる。今では良く目にする「聴くだけ〜」というタイトルや「CDブック」の先駆けとなる。自己啓発本で有名なPHP出版からもすぐに声がかかり、「レモンの法則」というイメージングの中心的な法則をタイトルにした本が作られる。これはのちに韓国や香港でも翻訳出版された。出す本はその度に話題となり、イメージングの全国講演会ツアーを敢行する。講演終了時には必ずどこかの出版社が楽屋にきて、出版依頼や雑誌取材が行われた。ジョイはイメージングを広めるチャンスを自ら手放しはしないから、依頼された本はすべて引き受けて書いた。ゴーストライターは一切使わず、すべて自ら執筆。ジョイはここで自分に課題を与えたのだ。「イメージングの本を書くのだから、僕自身これを潜在能力で書こう。そうでなければイメージングが嘘になってしまう」と。なんと2年間に14冊の本を書き出版した。ベストセラーとなった本もたくさんある。ジョイはこうして、人生の貴重な時間をかけ、つかみとり、自らが試しながら構築したイメージングというメソッドを世の中に提唱することを、何よりも積極的に取り組む。どんなチャンスも活かし、一切の妥協なく、いつまでも実践者のひとりとして書籍やオーディオCDやアカデミーや講演や、そのスタイルにこだわることなく果敢に挑戦し続けている。大阪で始まったスクールも、スタイルを変え、名称を変えながら、現在はアカデミーとなって開催が続く。その卒業生の数は延べ2000名に達す。学生、経営者、主婦、アスリート、アーティスト、著名な企業の首脳陣たち受講している。